マイナ保険証?
すわ歯科医院の諏訪です。
「12月2日から従来の健康保険証に代わり、原則としてマイナ保険証へ移行」と報道されていますが……
そもそもマイナンバーカード取得は任意のはず。何だか不思議な話ですよね。
わが家は5人家族ですが、カードを持っているのは我々夫婦だけ。取得率40%です。
現在、保険証を確認する方法は次の3つ。
①マイナ保険証
②従来の保険証
③資格確認書
ところが連日の報道のせいか、「従来の保険証はもう使えない」と思い込んでいる方が結構いらっしゃいます(実は私の母も…)。
これは誤解で、従来の保険証は来年3月まで使用できます。
しかも②従来の保険証と③資格確認書は、名称が違うだけで大きさも内容もほぼ同じ。我が神奈川県歯科医師国保は、プラスチックから薄い紙になってしまいました(泣)。
正直、なぜここまで手間のかかる変更をするのか理解に苦しみます。
AIに聞いてみると、
「医療情報共有による質の高い医療」「行政手続きの簡素化」
がメリットとのことですが……本当にそうでしょうか?
今朝、試しに当院のカードリーダーで自分のマイナ保険証を読み取り、医療情報を確認してみました。
今日は12月3日ですが、最新の投薬情報は“9月”のまま。
10月・11月に眼科、11月に内科を受診したデータは反映されていませんでした。
これならお薬手帳を見せてもらってコピーした方がよほど早いです。
特定健診のデータも、去年11月分は閲覧できましたが、今年の11月分はまだ反映されず。
さらに私は「オンライン資格確認はスピーディー」と聞いていたのですが、実際は必ずしもそうではありません。
先日75歳になった患者さんがマイナ保険証をかざしました。
当然、新しい“後期高齢者医療”の資格に切り替わっていると思いきや、データが全く上がってこない…。
また国保連合会から電話があり、
「ある患者さんの負担割合の変更月が誤って登録されている」と指摘されました。
この方も毎回マイナ保険証で受診されているのに、です。
どうやらデータ移行にタイムラグがあるとのこと。
後期高齢者医療の方には全員“資格確認書”が送付されるそうです。
来院時にはマイナ保険証と一緒にご持参いただけると助かります。
これで本当に便利と言えるのでしょうか、マイナ保険証。
2025年12月03日 21:35
