歯磨き粉は必要?
こんにちは‼️
すわ歯科医院の院長です。
この前、野菜スープの材料を買いにAEONに行って来ました。
食料品売り場をくまなく歩いていると、そこには大量の「歯磨き粉」が陳列されていました。
「歯周病に効く!」「美白!」「フッ化物配合!」などなど、キャッチコピーが並びます。
先日のここで書いたように「歯磨き粉に含まれる薬効成分で歯周病が改善する」というエビデンスは今のところありません。
そこで、フッ化物イオン濃度の高い物に注目しました。我が国では最大濃度は1,500ppmと定められています。
チョイスしたのは、「LION クリニカ アドバンテージ」「花王 クリアクリーン プレミアム美白」「サンスター バトラー エフペーストα」。クリニカは本体むき出しですが、他の二つは外箱が付いています。バトラーはお世辞にもcoolとは言い難いですが、クリアクリーンは良いじゃんけ?
値段は安い方から、クリニカ(¥273)、クリアクリーン(¥548)、バトラー(¥878)の順です。なんでこんなに値段が違うのですかね?これについては、精査していつか発表したいと思います。お楽しみに!
さて、問題です。むし歯予防において、歯磨き粉は必須でしょうか?自分は昔、「子供のブラッシングに歯磨き粉は必要ですか?」との患者さんからの問いに「嫌なら無理して使うこと無い」と答えてました。ハッキリ言って❌です。
歯ブラシで歯垢を除去するのには限界があります。子供の奥歯の深い溝には毛先は届きません、歯間部も難しいです。歯ブラシはフッ化物配合歯磨き粉を刷り込む道具と考えた方が良さそうです。
そして、ハミガキのあとは軽く一回だけゆすぐようにしましょう。有効成分が流れてしまいます。
今回買った、高濃度配合なものは15歳以上の大人用です。乳幼児には低濃度のものをオススメします。
ここまではむし歯予防における歯ブラシの話です。
歯周病予防には、歯ブラシによる機械的清掃が絶対に必要です。つまり、フッ化物配合歯磨き粉でしっかりブラッシングをし、最期のすすぎは軽く一回やれば、歯科の二大疾患を予防できるはずです!ついでに、食べ物の取り方にも気を付けましょう。